常光寺について

常光寺について

兵庫県加古川市にある臨済宗妙心寺派寺院です。山号は「天徳山」。播磨西国三十三箇所を定めた南室和尚の入寂地であり、客番札所となっております。

縁起

建武3年、足利尊氏が別峯円光国師を奉じて開山した。当時は七堂伽藍、三重の宝塔を備え、大いに栄えたが、その後、火災に遭い衰退。永正年間に赤松義村により再興され、平原山祥光寺とした。天正年間、兵火により再び焼失した。永禄年中、賀古氏入道寿謙が再興の為、当時の領主である池田輝政に願い出て、曇川の林野を拝領し、一宇の殿堂を建立して常光寺と称した。

慶安元年、赤松氏の後裔であたる南室禅師を、姫路の慶雲寺より招請し、中興開山の祖とした。この時、山号を「平原山」を「天徳山」に改めた。間もなく火難に遭い、寺宇、仏像、寺宝等を焼失したが、万治年間、南室和尚により再建された。その後、十一世九方和尚の時代には雲水の修行場となる僧堂が開単された。

施設紹介

ご本尊

本堂真正面には御本尊様、釈迦牟尼仏(お釈迦様)をおまつりしております。釈迦牟尼仏を中心とし、向かって右側に文殊菩薩、左側に普賢菩薩を釈迦三尊としておまつりし、釈迦三尊の隣(遠くからは見えません)には十一面観世音菩薩様もおまつりしております。

達磨大師様

御本尊様向かって右側には達磨大師様(禅宗の祖)がおられます。

大権修利菩薩様

御本尊様向かって左側には大権修利菩薩様(伽藍神)がおられます。

惣門

常光寺の2つある門のうち、坂の下にあり、道に面した門です。「河南禅林」の額を掲げており、臨済宗の道場であったことが示されています。

天神様

菅原道真公(天神様)を祀っております。学問の神様です。

納骨塔

令和3年 完成  令和4年秋 開眼
合祀の納骨塔です。

表門

惣門から坂道を上がったところにある門です。「天徳山」と山号額を掲げています。天保15年再建で、彫刻は三十三間堂の彫刻を手掛けた彫師によるものという説もあります。

地蔵菩薩(お地蔵さん)

地蔵菩薩のご真言「おん かかか びさんまえいそわか」を3回唱えてからお願い事をすると、お地蔵さんが耳を傾けて、お願い事を叶えてくださるとか…

納髪塔

ここに遺髪を納めます。

おびんずるさま

撫でると除病の功徳があるとされている仏様です。
朱い色のおびんずるさまの像が多い中、常光寺のおびんずるさまの像は黒いです。

開山堂

常光寺の中興開山の南室和尚をおまつりしている開山堂です。
毎年1月8日に内献ですが小規模の開山忌のお勤めをいたします。

五輪塔

本堂の裏側、駐車場の入り口付近にある五輪塔です。
竜山石からできているとされ、造立年代は不明であるが、赤松義村の墓で南北朝時代のものではないかと推定されています。

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